地球カタログブログ

思い浮かんだことを適当に、ひっそり書く箱庭的なブログ。

秘密の花

その人に会うとトキメク。

その人の事を考えるとドキドキする。

それは恋だ。


道端に咲く小さなツボミみたいに、恋は可愛いものだ。

でも、結婚してたら?

ひなたではなく、日陰でヒッソリと咲いたら、それは、やっぱり、ヒッソリと引っこ抜かなくてはならない。

うっかり大輪の華になったら、それはもう後戻りは出来ないから。


昔、いや、今も時々、知らない町に一人で住んでみたくなる衝動が、ある。


その人が、連れてってくれないかなって少しだけ現実逃避したいだけ、きっと。


そう言いながら、会うたびに生える、小さなツボミを引っこ抜く。


ひなたには、私を包む懐かしい、見馴れた華が微笑むから。


私は振り向いて、今日もひなたぼっこするの。


此処が望んだ我が居場所。

それとも、誰かを待ってる?


ひなたぼっこの夢の中、本当の答えはドコにあるのか行方不明。

でも居心地の良い場所で猫は眠るよ、いつまでも。